「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」は、岩井俊二監督の名前を広く世に知らしめた作品です。
「打ち上げ花火」は、当初、フジテレビのテレビドラマ「ifもしも」の一篇として放送される予定でした。
本作品は、2011年に「東日本大震災により大きな被害を受けた本作のロケ地と東日本復興への願いをこめて」と岩井俊二氏の公式サイトにて無料で動画配信されたこともあります。
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ifもしもとの関係は?ifもしも側の意向でタイトルが差し替えられた!?
「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」が放送された「ifもしも」とは、そもそもどんなドラマだったのでしょうか?
「ifもしも」とは、主人公の選択によって、その後のストーリーがどのように変化するのかを見せるドラマでした。
そのため、主人公の空想が描かれてはいけないというルールが存在しました。
「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」には、主人公の空想が一部に描かれます。
番組のルールから厳密には逸脱しています。
そこで、「ifもしも」側のスタッフは、岩井俊二氏のシナリオに不満を示したと言われています。
また、岩井俊二氏は、始めのうち、脚本の原題を「少年たちは花火を横から見たかった」としていたそうです。
「ifもしも」側のスタッフが、撮影前にタイトルを「〜するか、〜するか」という形式に変えるように強く要望したと言います。
そのため、タイトルも現在のものに差し替えとなりました。
小学生の少女が駆け落ちを考える!?結局のところ少女は駆け落ちしたのか?
「打ち上げ花火」は、小学生の3人、典道、祐介、なずなの物語です。
典道と祐介は、共に同級生のなずなのことが好きでした。
なずなは、夏休み後に転校することになっていましたが、誰もそのことを知らされていませんでした。
なずなの両親が離婚して、なずなは母親に引き取られることになったためです。
親に反発したなずなは、典道か祐介と駆け落ちしようと考えつきます。
どちらと家を出るのかを決めかねたなずなは、プールで競争する2人を見て、競争に勝った方を誘うことにします。
誘いの言葉は、「花火大会に二人で行こう」でした。
「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」には、競争に祐介が勝ったAパートと、典道が勝ったBパートが存在します。
しかし、いずれにおいても、なずなは同級生の男の子と駆け落ちしていません。
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少年たちは花火を横から見たかった!?特別な一発で念願が叶った
祐介がなずなに誘われても、なずなとの約束を守らなかったのは、男友達との約束を優先させたからです。
祐介は、男友達から「打ち上げ花火は横から見たら丸いのか?平べったいのか?」と誘われていました。
祐介が男友達とも約束していたと知らなかったなずなは、祐介の実家の病院で待たされ、母親に連れ戻されてしまいます。
典道も男友達から同じように誘われていました。
典道は、なずなとの約束を優先させてバスに乗せられます。
しかし、典道と出かけたなずなは、バスに乗っているうちに思い直して、駆け落ちを止めます。
典道との競争に負けた祐介は、男友達と打ち上げ花火を見に行きますが、灯台に着いた頃には花火が終わっていました。
典道は、なずなと再会を約束した後、灯台に向かいます。
三浦先生から紹介された花火師に花火を一発打ち上げてもらい、典道は下から、祐介たちは横から花火を見ることが出来ました。
→今日から俺は!!モデルになった高校や人物は千葉に実在するのか?
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