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『賭博黙示録カイジ』の第3章「欲望の沼」には、地下施設に送られたカイジの苦闘が描かれます。
地下施設でカイジが強制労働させられたような環境は実話なのでしょうか?
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地下通貨ペリカとは?レートは1ペリカ0.1円
カイジが地下施設で得ていたお金は「ペリカ」でした。
ペリカは全て紙幣で、額面は100ペリカ・1000ペリカ・10000ペリカの3種類あります。
紙幣には、発行者である帝愛グループ会長の兵藤和尊の顔が印刷されています。
レートは1ペリカ0.1円です。
カイジが地上に出た時、ペリカと円を「10対1」で引き換えることが保証されているシーンがあります。
地下施設で強制労働させられている債務者、1人あたりの月の基本給は910000ペリカです。
その9割は借金返済と施設利用料に当てられます。
手取りは91000ペリカ、つまり9100円です。
地下施設には売店がありますが、ペリカ回収に重点を置いています。
ペリカの実在モデルがあった!?裏カジノもあった!?
ペリカには実在のモデルがあります。
西表(いりおもて)炭鉱で使われていた「炭鉱切符」と呼ばれる私製貨幣です。
実在の炭鉱切符も、ある程度集めれば通貨と交換できるとされていましたが、実際には交換されることはありませんでした。
そればかりか、実在の炭鉱切符は、責任者が交代すると貨幣価値を無くして紙切れ同然でした。
炭鉱切符は、ペリカ同様に会社の売店で食料や日用品と交換することが出来ました。
しかし、逃亡を防ぐために売店での買い物にとどめさせるのが目的でした。
西表炭坑は、明治期から石炭採掘が行われ、最盛期の1936年頃には各地から1400名の労働者が集まっていました。
密林の中に、坑夫たちの納屋の他に、300人収容できる劇場兼集会場も作られていました。
多くの労働者はギャンブルに興じ、治安も悪く暴力沙汰は日常茶飯事でした。
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カイジの強制労働は実話だった!?一度やって来たら二度と帰れない
西表炭坑で働く労働者の多くは、島外から集められました。
劣悪な労働環境を知らされないまま島にやって来た人たちは、島までの運賃や斡旋料などの借金を負わされます。
炭坑で働くことで借金を返済することになりますが、給料は個々の炭鉱責任者が管理して実際にはほとんど支払われませんでした。
給料の代わりに支給されたのが炭坑切符でした。
炭鉱に一度やって来たら、二度と帰れないというのが実在した西表炭坑の実情でした。
炭坑は炭層が薄いため坑道が狭く、地面を這うようにして作業しなければなりませんでした。
衛生状態が悪く、寄生虫やマラリアが蔓延していました。
落盤事故がしばしば発生して、年間1~2名が死亡しました。
島外へ逃亡しようにも、会社の連絡船しか交通手段は無く、近隣の島まで逃げられたとしても炭坑関係者に引き戻されるだけでした。
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