NHK「連続テレビ小説」第101作目「スカーレット」が2019年9月30日から放送されます。
「スカーレット」のヒロイン・川原喜美子は、信楽焼の女性陶芸家の草分けで実在する陶芸家である、神山清子(こうやま・きみこ)さんの半生を参考に制作されています。
神山清子さんとは、どんな半生をたどった女性でしょうか?
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神山清子は自然釉薬を使った陶芸の第一人者!古信楽の再現に成功した
神山清子さんは「スカーレット」のヒロイン・川原喜美子のモデルではありませんが、「スカーレット」は神山清子さんの子育てしながら作陶する姿を参考にしています。
神山清子さんは、長崎県佐世保市に生まれ、和洋裁学校に進みました。
陶芸の絵付け助手を始めたのは、学校を卒業してからです。
陶器会社に就職して、27歳の時に独立しました。
そして、作陶を始めましたが、当時は、女性が窯場に入っただけで「穢れる」と言われました。
窯焚きをするのは男性に限られていました。
神山清子さんは、途絶えていた古信楽の再現に成功します。
そして、自然釉薬を使った陶芸の第一人者となります。
神山清子さんの存在は、後進の女性陶芸家に勇気を与えるものでした。
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授かった息子が慢性骨髄性白血病で倒れる!骨髄バンクの立ち上げにも尽力する
「スカーレット」のヒロイン・川原喜美子は、青年陶芸家と結婚し、息子を授かります。
神山清子さんも息子を授かり、息子も陶芸家の道を歩みます。
しかし、神山清子さんの長男・賢一さんは、29歳の時に慢性骨髄性白血病で倒れます。
神山清子さんは、ドナー探しに奔走します。
賢一さんは、骨髄移植によって快方に向かいました。
しかし、それは一時的なもので、賢一さんは骨髄移植を受けた2年後に他界してしまいます。
神山清子さんは、この経験から骨髄バンクの必要性を訴える活動を始めます。
骨髄バンクの立ち上げにも尽力し、骨髄バンクは1991年(平成3年)に設立されました。
神山清子さんは、現在は「滋賀骨髄献血の和を広げる会」の代表を務めています。
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夫が姿を消して生活に困窮する中、神山清子が子供たちに言い聞かせた言葉とは?
「スカーレット」の中で、ヒロインの川原喜美子は、息子を授かったのち、夫と別れます。
神山清子さんも、2人の子供を女手ひとつで育て上げました。
夫が、作品作りを手伝う女性と蒸発してしまったためです。
夫が姿を消してから生活は困窮し、子供たちは不満を言い出しました。
神山清子さんは、古信楽焼きの欠片を見せ、子供たちに言い聞かせました。
「自然釉薬を使った信楽焼きを復活させるのが、私の使命」
しばらく経って、神山清子さんは納得の行く作品を完成させて個展を開き、周囲からも一人前の陶芸家として認められるようになります。
長男の賢一さんは、窯業の学校に進み、そこで知り合った女性・長坂みどりさんと交際を始めます。
神山清子さんは、賢一さんと長坂みどりさんを交え、3人で作品作りに励みます。
そして、賢一さんに「“自分”を捨てないと良い作品はできない」と助言します。
賢一さんが病に倒れたのは、その直後でした。
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