「天空の城ラピュタ」は飛行石をめぐる物語です。
物語の重要なテーマである飛行石には、モデルになった石があるのでしょうか?
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飛行石のアイデアを宮崎駿監督が得たのは『砂漠の魔王』からだった
飛行石は、ラピュタ人だけが結晶化に成功したとされる架空の石です。
宮崎駿監督は、飛行石のアイデアを、子供のころの愛読書であった『砂漠の魔王』から得たと語っています。
『砂漠の魔王』の中には、主人公の魔王が飛行石の力で空を飛ぶというシーンが存在します。
宮崎駿監督は、古代文明を支えた不思議な力を持つ青い石をテーマに、作品の構想を練りました。
宮崎駿監督の企画は、その後、庵野秀明さんが参加していたアニメ製作会社ガイナックスに持ち込まれました。
庵野秀明さんは、宮崎駿監督の弟子の一人とも言える人物です。
庵野秀明さんが監督した作品が「不思議の海のナディア」です。
不思議な青い石を狙う一味が現れるという設定が、「天空の城ラピュタ」と似ています。
両作品に登場する青い石にモデルがあったかどうかは、諸説あります。
宮崎駿監督は、インタビューでモデルになった石の存在を否定しています。
モデルになった石は蛍石!?割れるときに正八面体に割れるから
石好きの人の間で飛行石のモデルになった石とされているのは、蛍石(フローライト)です。
蛍石は青い石で、割れるときに正八面体に割れるのが特徴です。
「天空の城ラピュタ」の後半に、飛行石が正八面体で壊れていくシーンがあります。
フローライトは、明るい希望へと導いてくれるパワーがあると言われています。
飛行石のモデルになった石は蛍石だと、断定して紹介しているサイトもあります。
ただし、蛍石は、目の覚めるようなブルーとまでは言えません。
光る石でないというのが、蛍石モデル説の弱いところです。
ジブリで販売されているグッズの飛行石は、ラピスラズリで製作されています。
そのため、ラピスラズリを飛行石のモデルになった石とする意見も少なくありません。
ラピスラズリは深い青が特徴の石です。
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→天空の城ラピュタのロボットとナウシカの巨神兵の関係性!二つの意外な関係性
モデルになったのはサフィレット!?失われた技術で作られた神秘な青いガラスだから
蛍石もラピスラズリも天然石です。
飛行石は人工的に結晶化したものなので、人工的に作られたジュエリーを飛行石のモデルと考える人もいます。
飛行石のモデルと考える人が多いのが、人造ガラスのサフィレットです。
サフィレットは、1800年代中頃から1900年代初頭、チェコのヤブロネツという小さな町で期間限定で作られました。
神秘的なブルーが特徴です。
見る角度によって金色に淡く輝く希少なガラスです。
製造していた一族が、戦争に嫌気がさして、後世に残さないために製法を抹消したとも言われています。
失われた技術で作られた神秘的なガラスがサフィレットです。
遠い異国で古い時代の一時期だけ作られていた神秘な青いガラスというイメージが、飛行石のモデルにふさわしいと言われています。
→【天空の城ラピュタ】パズーとシータのその後!?二人は結婚したのか?
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