「天空の城ラピュタ」は、ラピュタ崩壊時にシータとパズーが、木の根によって一命をとりとめた様を描いて終わります。
シータとパズーは、ドーラたちと別れた後、どうなったのでしょうか?
二人のその後については、小説版に語られています。
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Contents
パズーはシータをゴンドアの谷に送った後、一人でスラッグ渓谷に帰った
ドーラたちと別れた後、パズーはシータをゴンドアの谷に送りました。
パズーは、タイガーモス号の上で、シータに「きっとゴンドアへ送っていってあげる。」と言っていました。
シータの生まれ故郷を見たいという思いもあることを、この時、語っています。
シータは、パズーと最初に笑いあった時からパズーのことが好きでした。
その後、苦難を共にして、パズーへの想いは強まっていきます。
ラピュタ崩壊時に辛くも一命をとりとめたことで、シータはパズーと別れがたい思いを抱くようになっていたに違いありません。
しかし、パズーはスラッグ渓谷に一人で帰りました。
やり残したことがあったからです。
それは、詐欺師の汚名を着せられたまま他界した父親のために、ラピュタ発見の目的で作っていたオーニソプター(鳥型飛行機)を完成させることでした。
→【崖の上のポニョ】死後の世界説!?都市伝説・謎・裏設定・怖い話・元ネタのまとめ
パズーはオーニソプターを完成させてシータに会いに行く
パズーはラピュタを見出しました。
しかし、オーニソプターは完成していませんでした。
オーニソプターを完成させることは、すでにラピュタ発見の手段ではなく、亡き父を弔う目的になっていました。
パズーは、シータをゴンドアの谷に送り届けた半年後に、シータに手紙を書いています。
その手紙には、「オーニソプターがもうすぐ完成するので、完成したらシータに会いに行く」と書かれていました。
小説版は、パズーの手紙を読むシータを描いて終わっています。
しかし、スタジオジブリ関連作品資料には、その後のパズーとシータの様子を描いたイラストがあります。
完成させたオーニソプターに乗って、パズーがシータに会いに来た様子が描かれています。
パズーの手には花束が握られ、パズーを見上げるシータは両腕を大きく広げています。
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パズーとシータは恋愛関係に進んだ!?設定年齢が上がった理由は?
パズーもシータも両親を亡くしています。
孤独の辛さを知る二人が、苦難を共にして強く結びついた後、一度は自らの意思で別々に暮らします。
大切な人への思いから耐えた別れでした。
その後、二人は再会します。
パズーがシータに会いに行くという形で、再会は果たされました。
その後、二人が別れがたい思いを強め、互いの生活を一つに結び合せるのは自然なことでしょう。
パズーとシータは、「天空の城ラピュタ」の企画書の第一稿では12歳という設定でした。
それを宮崎駿監督が13歳に変更しています。
13歳は中学1年生で、異性への友情が恋愛に発展してもおかしくない年頃です。
宮崎駿監督は、パズーとシータのその後に恋愛の可能性を残そうとしたものと思われます。
→天空の城ラピュタのロボットとナウシカの巨神兵の関係性!二つの意外な関係性
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