「千と千尋の神隠し」には正体不明のキャラクターが複数います。
正体がよく分からないキャラクターの代表格がカオナシです。
カオナシは主人公と行動を共にすることが多く、その謎に注目が集まります。
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カオナシは欲の塊の象徴!?
カオナシは、黒い影が人に似た形をとった存在で、顔にあたる部分はお面を被っているように無表情です。
まとまった言葉を発することはなく、「あ、あ…」「ウゥ」など、言葉にならない音を発します。
言葉と言えるのは「イヤダ…」「笑ったな?」ぐらいです。
カオナシは、言葉ではなく、砂金で相手の気を引こうとします。
そのため、欲の塊のような存在と言われています。
言葉を発する際には他者を取り込みます。
その前段階として、他者の欲するものを創り出しますが、それには実体がありません。
カオナシの正体は人間そのものだった!?みんなの中にカオナシがいる!?
カオナシは当初、その他大勢のキャラクターでした。
宮崎駿監督は、著書『千尋と不思議な町』の中で次のように語っています。
「時間の都合でストーリーを再構成したとき、画面の隅にいるだけの名無しのキャラクターに“カオナシ”という名前を与えて後半の主役にした」
宮崎駿監督によると、「みんなの中にカオナシがいる」とのことです。
自分の居場所を求めたり、誰かに必要とされる事を望んだりする、多くの人の心の中に潜んでいる気持ちを、カオナシは表現しているとするのが都市伝説で広まっている解釈です。
カオナシの正体は人間そのものとも考えられますね。
カオナシの正体は現代の若者だった!?カオナシの特徴とは?
「千と千尋の神隠し」に登場するカオナシの正体は、現代の若者そのものとする見方もあります。
カオナシは、言葉によるコミュニケーションをほとんど行いません。
自分が望む事態をお金の力で引き寄せようとします。
お金で解決しないと見るや、逆上して暴れ出します。
一見気弱そうな外見とは裏腹に、突然キレると暴走する側面を持ち合わせています。
湯婆婆まで手こずらせる厄介ぶりが話題になり、カオナシの正体について現代の若者説が広まりました。
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カエルは何故カオナシに飲み込まれたのか!?カオナシの正体はサタン!?
カオナシは千尋を追い回し、千尋に金を差し出して自分を受け入れてもらおうとします。
千尋は金を受け取らず、カオナシは逆上して暴走を始めます。
カオナシの差し出す金を受け取ったカエルは、カオナシに飲み込まれてしまいます。
カエルを飲み込んだことで、カオナシは片言でも喋れるようになります。
しかし、千尋にニガダンゴを食べさせられて、飲み込んだカエルを吐き出します。
カエルを吐き出したところ、カオナシは喋れなくなっておとなしくなり、千尋と一緒に銭婆のもとへ向かいます。
千尋と一緒に銭婆のもとへ向かう途中、千尋とカオナシが乗っている電車の車窓に「サタン」の文字が浮かび上がっています。
ほんの一瞬、「サタン」というネオンサインが出てきます。
これはジブリ側がカオナシの正体を密かに教えたものとの都市伝説があります。
カオナシのモデルは「借りぐらしのアリエッティ」の監督だった!?
カオナシのモデルは、映画「借りぐらしのアリエッティ」を手がけた米林昌宏監督だとされています。
スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーがそのように述べています。
「千と千尋の神隠し」のヒット祈願イベントで明かされたこのエピソードについて、坊の声を演じた神木隆之介さんも「会った瞬間、『あっ、カオナシだ』って思った」と語っています。
ただし、実際には米林監督自身によって、この逸話は後付けだったことが判明しました。
米林監督は、「自分が描いたカオナシを見て、宮崎監督が『まろにそっくりじゃないか』と言ったところから広まった」と明かしています。
ちなみに「まろ」は米林監督のニックネームです。
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