『この世界の片隅に』に登場する謎めいた女性が白木リンです。
アニメや映画版ではリンと周作の関係を明かすシーンは省かれ、周作と関わりがあったと思われる白木リンが死んだかどうかもはっきりと描かれていません。
白木リンは死んだのでしょうか?
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白木リンの生い立ち!北條周作との関係は?
白木リンは貧しい家庭に生まれ、白木リンの父親は娘を裕福な家庭に子守として売りました。
リンは使用人としてこき使われ、その家の子供にいじめられました。
リンはその家を逃げだし、浦野すずの祖母の家の屋根裏に逃げ込みました。
すずの祖母は、屋根裏に女の子が住み着いたことに気づきましたが、素知らぬふりをして食事を与えていました。
その後、リンはすずの祖母の家を出て、電車に乗り、広島の呉市へ行きました。
呉市に着いたリンは、大人の女性に声を掛けられ、喫茶店でアイスクリームを振舞われます。
リンは、そのまま女性に連れられて、朝日遊郭に行き、朝日遊郭で下働きとして働くようになります。
成長したリンは、「二葉館」で遊女として働くようになり、北條周作と出会います。
周作とリンは心を通わせますが、周作はリンとの結婚を家族に反対されて浦野すずと所帯を持ちます。
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すずとリンの関係性!白木リンは死んだのか?
北條家に嫁いだすずは、ある日、闇市からの帰りに道に迷ってしまいます。
すずに道を教えたのが白木リンでした。
リンはすずにスイカの絵を描いて欲しいと言い、すずはリンにスイカの絵を描いて渡します。
すずとリンは友情を育みますが、それぞれの背後に周作の影がちらつくようになって関係性に変化が生じます。
すずは、「自分はリンの代わりなのではないか」とコンプレックスを抱き、苦しむようになります。
その頃から、日本の敗戦が濃厚となり、軍港呉への空襲も激しさを増していきます。
すずも敵の機銃掃射を受け、持っていたカバンが弾丸で撃ち抜かれます。
その時、リンから貰った口紅が粉々に砕けてしまいました。
すずは、リンが空襲で死んだのを直感します。
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座敷わらしの正体は?リンとすずの思い出の接点はスイカだった
すずと不思議な関係を築いたリンですが、2人が出会った時、リンがすずにスイカの絵を描いて欲しいと言ったのは、昔の出来事にちなんだものです。
すずは幼い頃、祖母の家で座敷わらしを見たことがありました。
すずが昼寝をしていた時、見たことのない女の子が屋根裏から降りてきて、縁側に置いてあったスイカを食べようとしました。
スイカが食べ残しだったため、すずは女の子に新しいスイカを取りに行きました。
しかし、すずが戻ってみると、女の子は姿を消していました。
すずが祖母の家で女の子を見たことを話すと、幸運を呼ぶ妖怪「座敷わらし」ではないかと言われました。
すずの思い出とリンの思い出の接点にある「スイカ」をたどっていくと、座敷わらしの正体は白木リンだとわかります。
リンはすずに見つかった後、すずの祖母の家を出て電車に乗りました。
すずと再会したリンは、すずに「人は死んだら記憶も消えて無うなる。秘密も無うなる。それはそれで贅沢なことかもしれんよ。」と言います。
秘密をいくつも抱えて生きたリンらしい記憶を、すずの中に残した言葉です。
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