映画『君の名は。』は、最後に主人公たちが「君の名は?」と問うところが特に印象深い作品です。
『君の名は。』の最後のセリフや結末の意味はどう解釈できるでしょうか?
『君の名は。』が伝えたいことは何だったのでしょうか?
スポンサーリンク
Contents
映画・君の名は。結末で瀧は探していた女性と巡り合う
『君の名は。』は、大学生となって就活中の瀧が、探し求めていた女性と再会するところで終わります。
瀧は五年前に大きな体験をしていました。
しかし、その体験の記憶は薄れ、何があったのかはすでに思い出せなくなっていました。
唯一心に残っているのは、自分が「誰かを探している」という思いだけでした。
心の隅に巣食っている、釈然としない思いを持て余していたある日、瀧は乗っていた電車と並走していた電車の中に一人の女性を見かけます。
目と目が合った瞬間、瀧はその女性が自分の探していた人だと気づきます。
二人は電車を降りて、東京の街中で相手を探します。
ようやく再会したものの、互いに相手の名前を覚えておらず、すれ違ってしまいます。
勇気を出して振り返った瀧は、同時に相手の女性も振り返ったのを見ます。
その時、二人は同時に問いかけました。「君の名は?」
→「君の名は。」動画配信サイト一覧、無料トライアルで視聴できるオススメサイトはどこ?
三葉が憧れたのは東京のイケメン男子としての生活だった
映画『君の名は。』の前半は、三葉の視点で描かれています。
瀧の身体と入れ替わった三葉は、古い慣習の残る田舎の神社で育ち、「東京のイケメン男子」に生まれ変わりたいと願っていました。
思春期の最中にある三葉が最も嫌だったのが、「口噛み酒」を作る儀式でした。
口噛み酒とは、米を噛んで唾液と混ぜ、放置して発酵させる日本最古の酒でした。
三葉は、宮水神社の巫女として口噛み酒を作らなくてはなりませんでした。
クラスメートたちから向けられる好奇の目に、三葉は嫌気がさしていました。
田舎町から脱出し、「東京のイケメン男子」として生活することを夢見た三葉は、ある朝、見覚えのない部屋で目覚めます。
そして、自分の身体が男性になっていることに気づきます。
不思議がりながらも、三葉は東京のイケメン男子としての生活を楽しむようになります。
スポンサーリンク
瀧が三葉に会いに行こうと思ったきっかけは奥寺先輩とのデートの失敗を伝えたかったから!?
瀧という少年がどんな少年だったのかが、最初に描かれるのは奥寺先輩とのデートです。
憧れの奥寺先輩とのデートを取り付けたのは、瀧の身体に入っていた三葉でした。
自分の身体に戻った瀧は、奥寺先輩と会話が続かず、デートに失敗してしまいます。
瀧は、三葉にデートの失敗を伝えようとして、自分のスマホに「デートが終わるころには、ちょうど空に彗星が見えるね」というメッセージが入っているのに気づきます。
不審に思った瀧は三葉と連絡を取ろうとしますが、電話は通じず、その後、入れ替わりは起きませんでした。
瀧は不安に駆られて、三葉に直接会いに行くことにします。
瀧の積極的な行動が描かれるのは、映画『君の名は。』の後半です。
瀧は記憶の中の風景を絵に描き、三葉の住んでいた町を探します。
その町が「糸守町」であり、三年前の彗星災害で五百人以上の犠牲者を出したことを知ります。
三葉もその時に犠牲となったことを確かめた瀧は、もう一度入れ替わりを起こそうとご神体に向かいます。
三葉との入れ替わりに成功した瀧は、彗星落下の当日、町民を避難させようと企てます。
その最中、カタワレ時が訪れ、瀧は三葉と出会います。
→君の名は。のその後!立花瀧と宮水三葉は結婚するのか?観測的希望を踏まえて述べる
結末の意味は×××だった!?瀧の視点で物語は終わっている
カタワレ時が終わった途端、瀧は三年後の自分の身体に戻ってしまいます。
記憶が薄れ、三葉への感情も薄れていきます。
瀧は、大声で夜空に叫びます。「君の名は?」
五年後、探し求めていた「彼女」を偶然見かけた瀧は、自分の願いをようやく知ります。
「あと少しだけでも、一緒に居たかった」
東京の街中を探し歩いた末、ようやく「彼女」と再会した瀧は、再び問います。「君の名は?」
『君の名は。』の結末の意味は、自分の本当の願いに気づき、その願いに忠実になることの大切さを描いています。
憧れの女性をデートに誘うことさえ出来なかった少年は、心にとどまっている女性を追い求めるまでに成長します。
自分の感情が愛だということに、この後、瀧は気づくはずです。
『君の名は。』の結末の意味は、一人の異性を愛するようになった青年の初々しい決意だと言えるでしょう。
スポンサーリンク