新海誠監督の大ヒット映画『君の名は。』には多くの謎が潜んでいます。
『君の名は。』の8つの謎と解説を明かします。
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Contents
1.入れ替わりはなぜ起きたのか?
『君の名は。』は、瀧と三葉が時空を超えて入れ替わる設定が話題になった作品です。
原作小説では、瀧が、宮水家の巫女には数年先を生きる人間と夢を通じて交信する能力があるのではないかと推測しています。
それは、1200年ごとに訪れる彗星災害を回避するためです。
糸守町の湖はティアマト彗星落下によって出来たものでした。
三葉の祖母も入れ替わりタイムトラベルを経験しています。
2.ご神体の岩に描かれていた絵は何だったのか?
瀧は、三葉と入れ替わることができなくなり、ご神体のところにやって来ます。
ご神体の岩には絵が描かれています。
岩に刻まれていた絵は、1200年ごとに訪れる彗星災害の警告でした。
彗星災害は、予期された災厄で、避けることができたはずの災害だと、瀧は思います。
3.瀧と三葉には年齢差があった!?
瀧と三葉は高校2年生で、入れ替わり当初、三葉は瀧のことを「同い年の高校生」だと思っています。
しかし、2人の間には本当は3歳の年齢差があります。
彗星災害で糸守町が消滅したことに気づいた三葉は、「本当は三年未来の東京に暮らしていた、瀧くん」と言っています。
三葉が会いに行った時、瀧は実際は中学生でした。
映画『君の名は。』を注意して観ると、瀧の方が若干幼いことに気づきます。
4.瀧と三葉が時間のズレに気がつかないのはなぜ?
入れ替わりの際に三葉は休日にもかかわらず、制服を着てしまっています。
三葉の中に居るのは瀧です。
また、三葉は、休日にデートする奥寺先輩と瀧のことが気になり、平日に学校を休んでしまいます。
普通なら、そのズレに二人とも気づいて良いはずです。
しかし、入れ替わりという大きな事件で手一杯だったため、瀧も三葉も、違和感を感じたにしても、それ以上突き詰めて考えることまではしていません。
このことに関する真相は、公式からは発表されておらず、この謎と解説に関しては、無意識的に見て見ぬふりをしていたと考えるのが無難です。
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5.入れ替わった二人が山頂で会うことができたのはなぜ?
ご神体が祀ってある場所へ三葉は向かいます。
三葉の中身は瀧です。
一方、ご神体を前にして目を覚ましたのは瀧です。
瀧の中身は三葉でした。
三葉と瀧は、本来違う世界を生きているため、存在を感じることは出来ても、互いの姿を見ることができません。
ところが、「カタワレ時」になった瞬間、二人は本来の姿で会うことができました。
「カタワレ時」とは、黄昏時という言葉の方言です。
それは、輪郭がぼやける時間帯であり、人ならざる者に出会う時間だと、三葉の祖母は説明しています。
「カタワレ時」だけは、生きていないはずの三葉と、生きている瀧の世界の境が曖昧になり、互いの姿が見えるようになると考えられます。
6.瀧と三葉の入れ替わりに気づいたのがトシキと一葉だけだったのはなぜ?
瀧と三葉の入れ替わりに実際に気づいたのは、トシキと一葉おばあちゃんだけでした。
それは、入れ替わりタイムトラベルを経験していたのが、この二人だけだったためと考えられます。
『君の名は。』小説版アナザーサイドストーリーでは、三葉の母親である二葉と、父親であるトシキが入れ替わりを経験したことがあるという描写があります。
二葉の死をうけてトシキは町長になりました。
トシキが町長になったからこそ、彗星落下の当日に町民に避難指示を出すことができました。
7.入れ替わりが発動する条件とは?
三葉と瀧の入れ替わりが『君の名は。』の最大の見せ場ですが、入れ替わるには条件があります。
条件とは、瀧が組紐を身につけ、二人が睡眠状態に陥って夢をみることです。
夢をみることが入れ替わりのための引き金となりますが、組紐を身につけていないと、二人は入れ替わることができません。組紐とは、「結び」の一種だからです。
結びについては、作中で三葉の祖母が「人をつなげることも結び。時間が流れることも結び。」「人の身体に入ったもんが、魂と結びつくこともまた結び」と語っています。
『君の名は。』の中盤で三葉が死んだことで入れ替わりが行われなくなりますが、口噛み酒を飲むことで、再び入れ替わりを発動させることができました。
口噛み酒は、三葉の半身であり、口噛み酒を飲むことは「結び」の一つです。
8.瀧と三葉が互いの記憶をなくしたのはなぜ?
瀧と三葉は互いの記憶をどんどん無くしていき、ついには名前さえも忘れて、「君の名は?」と叫びます。
『君の名は。』で一番感動的なシーンです。
瀧と三葉が互いの記憶をなくした理由は、『君の名は。』の謎と解説の中でも非常に気になるところです。
ご神体に口噛み酒を奉納する際、三葉の祖母が言います。
「此岸に戻るにはあんたたちの一等大切なもんを引き換えにせにゃいかんよ」
二人にって一等大切なものが、互いの記憶だったと考えるのが妥当です。
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