ジェームズ・キャメロン監督による映画『タイタニック』は、1912年に実際に起きたタイタニック号沈没事故をもとに、身分の違う男女の悲恋を描いた作品です。
映画『タイタニック』の実話な部分はどんなものでしょうか?
沈没事故の真相と生存者について調べてみました。
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タイタニック号が氷山に衝突したときの状況は?
タイタニック号の沈没事故は、タイタニックの処女航海中の4日目に起きました。
タイタニックは、イギリスのサウサンプトンを出港し、アメリカ合衆国のニューヨークに向かっていました。
航海中の4日目にあたる4月14日、タイタニックは「海氷が存在する」という警告を6件受けていました。
それにもかかわらず、タイタニックの見張りが氷山に気づいたとき、船は最高速度に近いスピードで進んでいました。
4月14日23時40分、タイタニックは氷山に衝突します。
船の指揮は、一等航海士ウィリアム・マクマスター・マードックに移管されていました。
マードックは前方に氷山があることを知らされると、「左舷旋回」の操作を命じました。
その結果、タイタニックの軸先は氷山との正面衝突を避けられましたが、斜めに氷山にぶつかりました。
衝突から数分後、タイタニックの全エンジンが停止し、船はラブラドル海流に漂うことになりました。
スミス船長は、自分の船室に居たときに衝撃を感じ、すぐにブリッジに出てきました。
状況を知らされた船長は、タイタニックを建造したトーマス・アンドリューズを呼びます。
4月15日0時05分にスミス船長は、救命ボートをカバーから出すよう命じ、無線オペレーターに救難信号を送るよう命じました。
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衝突を知った後の船長の優柔不断ぶりは実話な部分だった!?
『タイタニック』では、船が氷山衝突した際の乗客たちののどやか過ぎる様子が描かれていますが、これは実話な部分です。
0時15分頃になって、客室係が乗客に安全ベルトを着用するように命じ始めますが、多くの乗客は従おうとしませんでした。
甲板に散らばっていた氷の塊で即席のサッカーを始める者さえいました。
スミス船長は、救命ボートを出させましたが、タイタニックには20艘しか積んでいませんでした。
全ての救命ボートに定員ぎりぎりまで人を乗せても、1000人もの人々が沈没時に船に取り残されることを思い、船長は優柔不断で動けなくなっていきました。
スミス船長は、救命ボートへの搭乗を監督しませんでした。
これも実話な部分です。
衝突から40分後の0時20分頃までには、救命ボートへの搭乗が開始されていました。
二等航海士ライトラーは、スミス船長が呆然としてブリッジのそばに立ち、海を見やっていたと後に回想しています。
ライトラーが船長に「女性と子供をボートに乗せた方が良いのではないでしょうか。」と提案し、船長は「女性と子供を乗せて降下させよう」と答えています。
船長の言葉を一等航海士マードックは、「まず女性と子供から乗せる」と解釈し、わずかながら男性も乗せています。
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あの女傑は実在していた!楽団の演奏も実話な部分だった
最初に救命ボートが降ろされたのは0時45分の事でした。
定員65人のところ、乗っていたのは28人でした。
その10分後に次の救命ボートが降ろされました。
この救命ボート6号に乗船していた人の中に、映画『タイタニック』でキャシー・ベイツが演じたマーガレット・モリー・ブラウンも含まれています。
マーガレットは、生存者捜索のために救命ボート6号を戻させようと努力して、有名になりました。
1時20分頃には、デッキ上の客も事態の深刻さを感じ取り、夫たちは妻子を救命ボートまで連れて行き、別れを告げ始めました。別れるのを拒んだ夫婦もいました。
メイシーズ百貨店の経営者だったイジドー・ストラウスの妻は、自分だけボートに乗ることはできないと主張し、夫婦は一対のデッキチェアに座って最期の時を待ちました。
2時05分、最後の救命ボートが船を離れました。
船に残ったクルーと取り残された乗客は、船尾に向かいました。
そこではトマス・バイルズ神父が、懺悔を聴いて罪の赦しを与えていました。
タイタニックの楽団は、氷山との衝突後にスミス船長の命令で一等船室のラウンジで演奏していましたが、後にボートデッキのある階に移動し、その後、デッキに出ています。
船を最後に離れた人たちのうち、複数の生存者が、楽団はデッキの傾斜により立てなくなるまで演奏を続けたと述べています。
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乗客を撃ち殺して自殺した航海士は実話じゃなかった!?生還者の中にローザという女性がいた
2時15分頃、タイタニックの傾き角度は急速に増して行きました。
デッキのハッチから新たな浸水があったためです。
一等航海士マードックと主席航海士ワイルドは、海で亡くなりました。
マードックは、映画『タイタニック』では乗客を撃ち殺して自殺したことになっていますが、実際は最後まで職務を遂行しています。
タイタニックは2時20分、氷山衝突の2時間40分後に沈没しました。
海水はマイナス2℃で、命に危険を及ぼす冷たさでした。
救命ボートの多くは、転覆を恐れ、戻らないことに決めました。
6番ボートを指揮していた操舵員は、自分のボートに乗っている女性たちに「あそこにはたくさんの死体があるだけなので、戻っても無駄だ」と言いました。
14番ボートに乗っていた五等航海士ロウは、海に落ちた人たちの叫びが収まってから救出に向かいました。
5艘の救命ボートを集め、乗船者を移して14番に空きを作りました。
ロウが沈没箇所に戻るまで45分ほどかかりました。
ロウのクルーは、4人の男性がまだ生きているのを見つけましたが、そのうちの1人は直後に亡くなりました。
タイタニック沈没の際に海上に流れ出した折り畳みボートに乗っていた人たちも、ロウに救われました。その中に居た女性は、「ローザ」だけでした。
ローザは、1912年に長年の友人と結婚し、フロリダ州に住みます。
夫の死後もローザはアメリカ合衆国で暮らそうとしましたが、第二次世界大戦の勃発などでヨーロッパに移り、1946年にロンドンで73歳の生涯を終えました。
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