「ゲゲゲの鬼太郎」は妖怪の物語です。
主人公の鬼太郎は、幽霊族の唯一の末裔とされています。
幽霊族とは、どんな種族なのでしょうか?
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Contents
幽霊族とは人類誕生以前に繁栄していた種族!争いを好まない性格だった
幽霊族とは、いわゆる「幽霊」とは異なります。
人間の死霊ではありません。幽霊族とは、人類誕生以前から存在していた種族です。
幽霊族は、人類が誕生する以前は栄えていました。
目玉おやじの話によると、鬼太郎父子の先祖は、紀元前3800年頃には幽霊族の帝位に就いていたと言います。「幽霊」と誤認したのは人間です。
地上をさまよう姿が人間の死霊に見えたところから、「幽霊」と言われるようになりました。
幽霊族は、争いを好まない性格です。そのため、人類が発生すると、次第に森の奥に追いやられて行きました。
人類が繁殖すると、幽霊族は迫害され、地下へ追いやられてしまいました。
そして、衰退していきました。
目玉おやじは幽霊族の生き残り!幽霊族の血が入ると幽霊化してしまう
鬼太郎の父親・目玉おやじは、幽霊族の生き残りです。
世界中を放浪していましたが、鬼太郎が生まれる前に、不治の病である「溶ける病」を患ってしまいます。
「ゲゲゲの鬼太郎」では、ミイラ男のような姿で登場したのが最初です。
病気になる前の幽霊族としての姿が、どのようなものだったのかは描かれていません。
鬼太郎の父親は、ひっそりと暮らしていました。生活の手段として血液を売っていました。
ところが、鬼太郎の父親の血液を輸血した人間の患者が、幽霊化してしまうという問題が生じました。
鬼太郎の父親は、調査に訪れた血液銀行の銀行員・水木に、身の上を打ち明けています。
鬼太郎の父親の血液が体内に入った事で幽霊化した人間については、その後どうなったのかは、描かれていません。
鬼太郎は人間との混血⁉︎母親は人間だった
鬼太郎の父親は、幽霊族の生き残りです。
ただし、鬼太郎の母の岩子は、幽霊族ではありませんでした。岩子は、人間です。
「お岩さん」の親戚にあたり、わずかながら妖力を備えた人間でした。
岩子は、相手が幽霊族と知らずに結婚しています。
そのため、病気になる前の鬼太郎の父親は、人間と同じ姿をしていたものと思われます。
人間と幽霊族が結婚する事は、地獄の決まりでは許されていませんでした。
岩子は、死後は罰によって「百虫館」で地獄の虫の番をするようになっています。
鬼太郎と目玉おやじは、地獄にいた岩子と再会を果たし、岩子を地上に連れ帰ろうとします。
しかし、岩子は地上の空気に触れた途端、灰になってしまいます。
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鬼太郎には妹がいた⁉︎閻魔大王の血縁保証書が出されていた
原作では、鬼太郎には妹がいた事になっています。
鬼太郎の妹が描かれているのは、「雪姫ちゃんとゲゲゲの鬼太郎」シリーズです。
「雪姫」という名前ですが、生まれた経緯は作中に明かされていません。
雪姫は、墓場に捨てられていました。それをねずみ男が拾っています。
その時、閻魔大王の血縁保証書があった事から、「鬼太郎の妹」と認められました。
妖力を備えており、念力を使う事ができます。
雪姫は、原作の「雪姫ちゃんとゲゲゲの鬼太郎」シリーズ以外には登場しません。
鬼太郎の父親・目玉おやじは、鬼太郎の事を「妖怪の中でも名門の生まれ」と誇らかに語る事がありますが、鬼太郎の妹について話す事はありません。
→猫娘とゲゲゲの鬼太郎は将来結婚する?二人は最終回までに結ばれる?
鬼太郎の性格に幽霊族の一面がうかがえる!原作の鬼太郎は怪奇な存在だった
鬼太郎の性格は、アニメではシリーズごとに微妙に異なる設定がなされています。
第3シリーズでは、熱血的に描かれており、活発な少年像が表面に出ています。
妖怪と人間の共存を強く望んでいるのも、第3シリーズの鬼太郎の特徴です。
ただし、原作の始まりである『墓場鬼太郎』では、鬼太郎は人情が薄く、関わる人間を不幸に陥れる怪奇な存在として描かれています。
妖怪としてのダークな面を見せて、自分勝手な人間に厳しいお仕置きをする事があります。こうした鬼太郎の性格や行動原理は、第1シリーズと第2シリーズにも踏襲されています。
幽霊族のイメージは、第2シリーズまでに描かれた鬼太郎によって定着したと言えるでしょう。
ちなみに、第5シリーズでは、再び「妖怪と人間の共存を願う気持ち」が薄くなります。
第5シリーズの鬼太郎は、人間が悪いと判断すれば、ためらいなく見捨てます。
第85話での回想では、幼い頃に妖力を暴走させて、村をめちゃくちゃにした事が明かされています。
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